今こそ考えるべきこと

ツイッターで震度7というつぶやきを見た瞬間に阪神大震災を思い出して嫌な予感がしたけれど、まさかここまでの大惨事になるとは想像もしなかった。 津波というものがここまで恐ろしいものだとは・・・

今、日本では多くの人が被害に合った地域や人々に支援の手を差し伸べようとしている。 それでもまだまだ予断を許さない状況でもある。 まずは一日も早くいつ終わるとも知れないこの状況が落ち着くことを心から祈っている。

さて、こういう時だからこそ、そして日本から遠く離れて暮らしているからこそ、冷静に考えなければならない課題が見えてきた。 少しそのことについて書いてみたいと思う。


まずはこのブログでも何度か触れたことがある、食料自給率の問題だ。 国家安全保障上の観点から、食料を日本国内で生産することが望ましいという主張が未だ続けられているが、今回のようなことが起きるのは、残念ながら今回が初めてでも、そして最後でもない。

我々は日本列島という非常に自然災害の多い場所に暮らしている。

地震だけではなく火山も抱えており、更には台風被害も毎年のようにある。 今回の地震も観測史上最悪ではあるが、今後これ以上の地震が起こらない保証はどこにも無く、むしろ今後何度もこの規模も地震は繰り返し起きるということが確実だと考えるのが、至って自然な考え方だろう。 

この度の地震と津波が日本の農業に与えた被害は相当なものになるはずだ。 そしてこのようなことが度々起きることが事前にはっきりと想像出来るのにも関わらず、日本国内で生産することにこだわることのどこが『国家の安全』を考えているのだろうか。

世界中のあちこちに日本が求めるクオリティーの食物を生産できる農場を確保し、想定されるあらゆる災害に備えるべきでは無いのだろうか? 日本人が求めるクオリティーの食物を生産したくば、もっともっと日本の農家を世界に進出させる必要もある。 そういったところにこそ国費を投入することこそが、国と国民の安全を守ることにつながるはずだ。


次もこのブログで何度も書いてきた支援のやり方についてだ。 これについては多くの人がツイッターなどで書き綴っているが、古着などの物的支援ははっきり言って邪魔にしかならない。 たとえそれが100%の善意であったとしてもだ。 

そもそも相手が今何を必要としているのがリアルタイムで知らない外部の人間が、勝手にこれが必要だろうという思い込みで何かを送りつけても、役に立つ訳がない。 

物的支援をしたければ、自分が直接必要な物を確認できる相手のみに留めるべきだ。

それ以外の人は現金で支援するべきだ。 しっかりと自分の目で調べて、きちんと自分の思いを伝えてくれそうな団体を探し、そこに寄付しよう。 

素人に出来ることはそれしか無いことを、もう一度しっかりと頭に刻みつけよう!!


次はバイオ燃料について。 石油コンビナートが爆発していた。 今回の爆発はLPガスの爆発だったらしいが、昨今の中東情勢の緊張とそれにまつわる投機資金の過剰流入で、原油価格は右肩上がりを続ける一方だ。

日本の安全保障は食料ではなく、この石油という燃料一本に絞られていると言っても過言ではないだろう。 何をするにも何を作るにも燃料がなければどうにもならないのが先進国の宿命だ。 反対にカンボジアのような途上国はまだまだ人力による手作業が多いので、そこまで燃料に依存していない。

以前、日本でもバイオ燃料を提供していた会社があったけれど、バイオ燃料も石油と同じ課税をすることによって、製造原価が高いバイオ燃料を実質的に締めだしてしまった。 

農作物から製造できるバイオ燃料なら、中東情勢(とそれに絡んだ投機筋)に翻弄されることは無くなる。 もちろんこれらの原料になる農作物も原油価格に連れて動くのだが、先程の食料自給率の時と同じように世界中に農地を保有し、事前に協定価格を結ぶなどの対応もできるはずだ。 

そのためにもまずは国がバイオ燃料の国内使用を増やすためにも、税率を変更するなどして対応していく時期がきている。


その他はまた明日にでも。

|2011.03.13 Sunday|20:26つぶやき|-|by KENGO(北浦健伍) HUGS代表

ポン中・海老蔵・カンニング

あぁ、いつから日本はこんなにお下劣な国に成り下がってしまったのだろう? いや、それとも元々この程度の国だったんだろうか・・・

世界では毎日歴史が動くようなインパクトのある出来事が起きていて、そこには様々な形で支援を求めている人がいたり、とてつもなく大きなビジネスチャンスが転がっていたりしているというのに、日本のマスコミは覚醒剤中毒のストリッパーを追いかけてフィリピンまで行ってみたり、歌舞伎役者が飲み過ぎて人に絡んでぶん殴られた話を延々と報道したり、今度は大学生がカンニングしたことでその本人どころか親族まで追い掛け回している体たらくらしいじゃないの。

今、リビアや中東で起きていることと、どうしても大学に合格したかった予備校生がカンニングした事と、一体どっちが世界にインパクトがある、と言うか、ゆくゆくは我々自身の生活に大きく関わってくるかわからないわけでは無いはずなんだけれど。

マスコミはいつも『本当はそういった事をもっともっと報道したいんだけれど、それだと視聴率が取れないから』などと、まるで視聴者がバカで低能だからそれに合わせるしか無いというようなことを言っているけれど、どう考えたってそんな訳無いじゃないかと言いたい。 

例えば選挙一つにしたって、マスコミが連日連夜昼のワイドショーから夜のニュースまで取り上げ続ければ、みんなそれに興味深々になってるじゃないか。 だから視聴者の興味の対象はマスコミが作り出していると言っても過言ではない。 日本を良くしたいとかそんな綺麗事を言っているけれど、実際のマスコミの報道の在り方やあまりにも偏った姿勢を見ていると、疑いの目を向けざるを得ない。

今でこそこんなふうにインターネットが使われるようになり、今までは自分たちでは知り得なかった各地の生の情報が手に入るようになってきた訳だけけれど、それでもまだ多くの国民はテレビや新聞、雑誌など「正しいことを伝えている権威」とおぼしき情報ソースを信用する。 なぜならネット上に溢れる情報は自分自身で真贋を判断する他ないからだ。


若者がテレビ離れをしているとか言っているけれど、実際のところはなんだかんだ言ってもマスコミの影響力は強大だ。 それははっきりと認めたほうがいいだろう。 だからマスコミに働いている人々は、もっと自分たちの影響力の大きさを自覚して、日本を世界に類を見ないようなカッコイイ国にするんだってな気概を持ってもらいたい。

例えば日本のアイドルタレントはみんなバイリンガルやトリリンガルが当たり前。 そんなアイドルたちがワイドショーやドラマで世界情勢や経済の行方について、連日面白おかしく伝えるような番組ばかりがテレビに登場したとしよう。

お茶の間のオバチャンたちは韓流ブームでヨン様を追っかけたように、そういったアイドルの動向を気にする。 そんなアイドルでは人気者になれないって? いや、絶対にそんなことはない。 はっきり言って、テレビに毎日出ていれば誰だってお茶の間の人気者になれる。

そうなってくるとオバチャンたちの話題は、お気に入りのアイドル達がいつも口にする、世界情勢についての話題ばかりに自ずとなってくる。 そこら辺のごく普通の主婦たちが、ポン中ストリッパーや酔っぱらいの喧嘩についてばかり話している社会と、世界の動向について喧々諤々やっている社会とどっちがダイナミックでオモシロイか、考えてみるまでもないと思うんだけど。


もうなんて言うか、ショボイ事ばっかりいつまでも言ってないで、もっとみんなで勘違いしようよ。
 

我々日本人が世界を正しい方向に導くんだって(笑)


国民の大多数が本気でそんな風に思ってて、テレビを付ければ頭脳明晰、世界を股にかけるアイドルたちが活躍してて、誰も彼もがどうやったら日本が世界を変えれるか、みたいなことばっかり話し合ってるような国だったら、マジで世界に類を見ないオモシロくてとんでもなくエキセントリックな国になると思うんだけどな。

朝から晩までそんな事ばかり話し合いやがって、やっぱりサムライジャパニーズ、どこまで行っても理解できねーぜ、って世界から思われる国になりましょう(笑)



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|2011.03.05 Saturday|00:35つぶやき|-|by KENGO(北浦健伍) HUGS代表

水が・・・

さて、前回このブログで井戸を掘ったけれど水が出ないというところまで紹介させてもらった、司法書士法人新宿事務所 スタッフ佐藤さん達の出資する養豚場。
(参照記事)
・誰か僕の咳を止めてください
http://ameblo.jp/kitaurakengo/entry-10785788419.html
・新しいプロジェクト
http://ameblo.jp/kitaurakengo/entry-10717473454.html

いろいろな井戸掘り業者を当たってみたが、想定していた予算内ではどうにもこうにも井戸を掘ることが出来なさそうなので、一旦それは諦めてダラのオヤジさんが生活用に使うために水を貯めている貯水池から、当面の豚舎用の水を使わせてもらうことにした。

これがその貯水池。



調べてみたところこの近辺の村では地下水汲み上げポンプ式の井戸は二ヶ所しか無く、それを近隣住民で少しづつお金を出し合ってメンテナンスしながら使っているとのこと。

基本的にこの近所の人が呼んてる井戸って言うのは、地面を深く掘って雨季の雨水を貯めて使う下の写真のようなやつのことを言う。


いやマジで水がないってのは大変だね。 日本は一つの島国で、山がたくさんあって雨も降るし雪解け水も有るし、本当に恵まれてるとつくづく思うよ。

さて、そんなわけで早速スタートするための母親豚10頭を調達し、無事に豚舎に収納されました。


種オス豚もレンタルしてきて、発情が来た順に種付けをしていく。 現在すでに6頭の種付けが完了し約4ヵ月後の出産を待つばかりとなっている。

こやつが種オスくん。 キン◯◯が想像以上にでかくてビックリした。 っていうか笑った(笑) 明らかに常にあちこちにぶつかりそうな位置に付いているんだけれど、豚は当たっても痛くないんだろうか?? 


何はともあれ種オス君、後残すところ4頭、頑張ってくれたまえ。


ところでさっきの貯水池。 現在の水位はどんなもんかと見に行ってみてビックリした。


すでに1.5mから2m近く水位が下がってしまってるじゃないか・・・ うーん、こりゃあ早急にどうにかしなけりゃならないかもな〜。



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|2011.03.03 Thursday|00:44投資・ビジネス|-|by KENGO(北浦健伍) HUGS代表

大人の事情なのか?(笑)

2月27日の毎日新聞の記事より
『支援米:カンボジアへ出発式−−熊本市 /熊本』  
貧困や食糧不足に悩むアジア・アフリカへ米を送る活動を続ける「食とみどり、水を守る県民会議」の今年の支援米出発式が26日、熊本市の辛島公園であった。 95〜97年はマリ共和国(アフリカ)、98年以降は毎年カンボジアに米を送っている。今年は活動に賛同した小学生や保護者、生産者らが県内8カ所で米2750キロを収穫し、横浜港から船でカンボジアに送る。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110227-00000187-mailo-l43

もうこのブログをいつも読んでくれている人やツイッターのフォローをしてくれている人は、俺が何を書こうとしているかすぐにピンと来るだろう(笑)

実は今、HUGSのプロジェクトの一つとしてカンボジアの米をいろいろな国に輸出しようと企んでいる。 今までのカンボジアの精米機では高品質の白米が出来なくて輸出に向かなかったのだけれど、今回HUGSは日本の精米機を導入しることにより輸出出来る品質の白米を作ろうとしている。

そもそもカンボジアは灌漑工事が出来ていないせいで、年1毛作しか出来ない土地がたくさんあるにも関わらず、毎年米が余っているような状態だ。 農家の人々はタイやベトナムから米を買い付けに来る仲買人によって安い金額で米を買い叩かれ、それぞれの国に籾のまま運ばれ後精米されて、メイドイン・タイやメイドイン・ベトナムの米となって世界の市場に流通している始末だ。

カンボジア人は米を本当にたくさん食べる。 貧しい家なんかだと白米山盛りとよくわからない葉っぱが浮かんだ薄い汁だけ、とかそんな感じの食事でカロリーを摂取している。 だからカンボジア人が糖尿になる率は思いの外高かったりする。 それだけ米を消費していても国内流通だけでは余るくらい生産されていて、余ってしまって買い手がつかないと困る農家の人々が、国境を越えてやってくる仲買人にいいようにあしらわれているのが現状だ。

だから今、カンボジアは米の輸出国になるというのが、一つの重要な国家戦略としての命題となっている。 

そこに米を送りつけてくるっていうのは、これもやはり『善意の行動だからありがたく頂戴すべきだ』というロジックでいいのだろうか?


熊本に集められた2750キロの米は横浜港まで運ばれ、そこから船積みされてカンボジアに届けられる。 熊本から横浜港までの輸送費、さらに船でカンボジアまで運ぶ輸送費諸々でいったいいくら掛かっているんだろう?

ちなみにカンボジアで高級とされているジャスミンライス(プカー・マリ)やロムドゥール米という種類の米をそこら辺の市場で買うと、キロあたり2500リエル(62.5セント)、日本円にすると約53円だ。 2750キロの米を購入するとなると約145,750円必要だということになる。

どうせやるなら、例えば日本の米の価格は知らないけれど、この2750キロの米を日本で売って、そのお金をカンボジアに送ってこっちで米を買ったほうが遥かにたくさん購入できるし、少しでも近隣の農家の助けにもなるんじゃないだろうか、と思ってしまうわけだ。

支援をするなとももちろん言わないし、絶対に正解なんて方法は存在しないんだけれど、少なくとも相手の状況も全く把握していないにもかかわらず、支援するっていうことの意味がそもそも理解出来ない。 

この件は日本の子供達も巻き込んで美しいストーリになっているようだけれど、この企画を何年にも渡って続けている大人たちは、「カンボジアという貧困国を支援している」という形式的実績が欲しいだけではないのか、という大人の事情が見え隠れしているように思えて仕方ないのだけれど、これは俺の只の思い過ごしなんだろうか(笑) 

「食とみどり、水を守る県民会議」の関係者の方、HUGSから支援のお米を購入するなら原価でお譲りさせていただきますよ。 いつでもご連絡ください♪



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|2011.03.01 Tuesday|02:51つぶやき|-|by KENGO(北浦健伍) HUGS代表

億万長者になりたいですか?

今日の東京工業品取引所の原油先物が朝の寄り付き段階で価格が急騰し、サーキットブレーカー(市場価格が急騰、急落した場合に発動される一時的な取引中断措置)が発動された。 理由はここ最近の中東情勢不安、特にリビアの問題が大きく影響しているようだ。

リビアでは政府軍が自国民のデモ隊に機銃掃射したり、果てには空爆までしたりと、およそ平和ボケした我々の脳みそでは想像も出来ないような悪魔の所業がなされているらしい。 まぁでも俺は国家というものは多かれ少なかれそういうものだと思っている。 大統領や王様やその他名前や肩書きはなんでもいいけれど、いわゆる首長が先頭に立って戦ったり泥水をかぶったりするのを寡黙にして聞いた事がない。

それはさておき、こうなってくると原油価格に釣られて高騰してくるものがある。 まずは穀物。 今の世の中で燃料を使わずに生産できるような穀物など存在していない。 実需だけでなく価格が上がるとそこに投機資金も流れこむから、おのずと価格が上昇するということになる。

穀物価格が上昇すれば、それらから作られた飼料を食べて育つ畜産類の価格ももちろん上昇するので、食料品すべての価格がどんどんと高くなっていく。 

今回のリビアの反政府デモの前に行われたエジプト革命は、そもそも食料価格の高騰に怒り狂った市民の行動が発端だったそうだけれど、その結果原油価格が上昇し結局さらには食料品の価格上昇にまで影響を及ぼすことになるのならなんとも皮肉な話だ。

穀物価格の上昇要因のもう一つは、トウモロコシなどがバイオフューエルの原料として高く売れるので、その他の食用農産物の生産を止めてしまうことも挙げられるだろう。 原油価格がこうなってくるとさらにその傾向は加速しそうだ。


そういえば以前ヴァージングループ会長のリチャード・ブランソンが本に書いていたけれど、実はマリファナがバイオフューエルの原料としては最適だそうだ。 どんな環境でも容易に栽培できて年間何毛作も出来る。 トウモロコシなんぞを使うよりもよっぽどコストが安く、本当の意味でエコになるそうだ。

彼が言うには『もしアメリカでマリファナが禁止されていなかったら、我々は今頃化石燃料を使う必要が無かったのではないだろうか』ということだ。 それくらいマリファナはバイオフューエルの原料として適しているらしい。 ちなみにイングランド銀行をぶっ潰した世紀の投機家ジョージ・ソロスもマリファナ合法化推進団体に100ドルを寄付したりしている。 

マリファナは吸うと気持よくなるからと言う理由で法律で厳しく禁止されている訳だけれど、酒が良くて大麻が禁止されている合理的な理由は今以て俺にはよくわからない。 中毒性・常用性・過剰摂取による中毒死・精神錯乱・記憶障害、etc・・・すべて酒によって引き起こされる症状だ。 こんな強い作用を人体に及ぼす酒が合法で大麻が違法な理由が、どこか他にあるんじゃないかと疑ってしまいたくなるようなエピソードであることは確かだ。

もちろんどんな理由であれ法律で禁じられている以上大麻を栽培する事は出来ないけれど、今、バイオフューエルの原料となる換金作物を栽培する農業が脚光を浴びている。 先日書いた『ランドラッシュ』でも触れたけれど、農地を制し食料生産の根元を押さえていくことが次の時代の勝者になることは間違いないだろう。
(参照記事)
・ランドラッシュ
http://ameblo.jp/kitaurakengo/entry-10796997490.html


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|2011.02.22 Tuesday|21:21投資・ビジネス|-|by KENGO(北浦健伍) HUGS代表

カンボジア人@バンコク

タイとカンボジアの国境にある世界遺産、プレアヴィヒア寺院の近辺の国境線を巡って両国が軍事衝突し、双方に死者が出るというちょっとした騒ぎになっている。

別にカンボジアに住んでいるからという理由で贔屓目に見るわけではないけれど、今回の紛争は完全にタイの内政の混乱のトバッチリを受けているようなものだと思ってる。 そもそもここの国境線の確定がどうこうというような学術的・歴史的な考察は横に置いておいたとしても、別に今のこのタイミングでカンボジアが事を荒立ててタイと紛争を起こしてもなんのメリットもないからだ。

タイ国内の政治は去年から(というか前首相のタクシンがクーデターで追い落とされてから)ずっと混乱している。 去年はタクシン前首相派の赤シャツ部隊が大暴れして日本人記者が一人巻き込まれて亡くなったことは記憶に新しい。 
(参照記事)
とんでもないこと Part2
http://ameblo.jp/kitaurakengo/entry-10507102083.html

っていうか、あれからもう一年近くが経ってるんだね。。。 月日が経つのは本当に早いなしかし。

と、まぁそれはともかく、今度は黄シャツ部隊(PAD)というタイの右翼が暴れてる。 タクシンが首相をしていた時にバンコク空港を占拠したかなり過激な団体で、今のタイの外相はここの元幹部だそうだ。 どうも今のアピシットっていう首相の弱腰外交が気に食わないとか、そんなような状態らしくて赤と黄色と現政権がくんずほぐれつの主導権争いをしている。

タイの今の王様っていうのが国民の精神的支柱としてすごい人気で、今までの国内の争いごとは最終的に王様の鶴の一声で治まってきてたのが、寄せる年波に勝てないのかどうかは知らないけれど、とんと動静が聞こえてこないもんだから何時までも国内情勢がこじれてしまったままの挙句、PADが軍部を炊きつけて『カンボジアに不当に奪われた領土を奪還せよ』ってな事を言ってドンパチやってる。

と言ったところでバンコクの私立大学生にアンケートを採ってみたら、案の定今回の件は『どうもカンボジアが悪いわけじゃ無さそうだな』と思ってるみたいだ。
(参照記事)
【 タイ・カンボジア紛争 バンコク都民は「交渉」支持、自国政府批判】
http://www.newsclip.be/news/2011209_029941.html


カンボジア側もみんなプレアヴィヒアの国境で争いになっているのは知っているけれど、シエムリアプを始めその他の地域の人々は極々平常通りの日々を過ごしている。 そんなわけで前回パスポートを紛失してバンコクに行けなかったフィフォンも新たに発行してもらい、今回ダラと一緒にバンコクに同行することになった。

ちなみにフィフォンのパスポート再発行手数料は、1週間のスピード発行で220ドル。 そんなに払うのが嫌なら135ドルでいいから2ヶ月待てと言われたので、苦渋の決断の末220ドルを支払うことにしたみたいだ。 もちろんやつがそんな大金持ってるわけ無いし、HUGSの今後の展開を考えてもパスポートを取得しておいてもらう必要もあるから、今回は特別大出血サービス、『無利息』で200ドルを貸してやった(笑)

バンコクに行く時に通る国境は、ポイペト(カンボジア)−アランヤプラテート(タイ)間の国境。 互いに武力衝突してるってのに、ここも全く平常時のまま。 特になんらの警戒もしていなければ対策も取られていない。 もし仮に日本が、中国や北朝鮮と国境で武力衝突をすることになっても、こんなふうに『それはそれ、これはこれ』といった感じで和気藹々と行き来することが出来るのだろうか?

多分無理だろーなー。


ってな訳で難なく無事にバンコクに到着。 やっぱり奴らに高層ビルは似合わない(笑)


向こうではずっと二人にカメラを持たせていたので、もっといい写真を撮るかと思っていたんだけれどあんまりロクなのが無かった。 はっきり言ってうちの子供達のほうがよっぽどセンスのある写真を撮る。 やっぱ汚れた心を持つ大人はダメだね(笑)

いつもプノンペンでお世話になってる『スリッパ屋さん』こと兄貴がバンコクに居たので合流して、行きつけの美味しい焼肉屋を紹介してもらった。


丸腸、旨かった。 大阪人としてやはりホルモンには結構うるさい俺だけれど、ここの丸腸の脂の甘味は日本でいつも食べているホルモンに負けず劣らずの絶品だった。 カンボジア連中はどうにもこうにも脂っこ過ぎて、食べるのに四苦八苦していたけれど・・・


久々にリゾート気分も味わってみた♪


この向こうに見えるのが、一昨年のクリスマスの時に泊まったステートタワーホテル。 値段と内容から考えて、バンコクで一番おすすめできるかっこいいホテルだ。
(参照記事)
メリークリスマスfromバンコク
http://ameblo.jp/kitaurakengo/entry-10418883629.html

しかしやっぱりバンコクはいいね〜。ショッピングからナイトライフ、かっこいいリゾートに美味しい食事、たくさんのゴルフコース、そして多数の在住邦人を抱えるお陰で日本の製品がほぼどんなものでも手に入る。 しかも安いときたもんだ。

東京とそんなに遜色のない大都会だし。


それがシエムリアプからバンコクまでタクシーをチャーターしても片道90ドルで来ることが出来るんだから、はっきり言って日本まで帰らなければいけない理由がサッパリと見当たらない。

あぁ、強いて言うなら温泉巡りとかなら帰ってもいいかな。 誰か俺を招待してみない??



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|2011.02.19 Saturday|01:09タイ|-|by KENGO(北浦健伍) HUGS代表

文明の利器

今日はアンコール・チュムっていうシェムリアップ州の端っこに位置する農村に、農地面積の測量に行ってきた。

以前から何度かこのブログの記事にしているリム・チャ村のプロジェクトが、待てど暮らせど前に進む気配を見せてくれないので、我々で出来る新たなプロジェクトとしてこのアンコール・チュムの未開発地域を、農地として開発する事業を開始することにした。
(参照記事)
・ディズニーリゾート10個分(笑)
http://ameblo.jp/kitaurakengo/entry-10662368382.html
・危ういところ
http://ameblo.jp/kitaurakengo/entry-10737223474.html


こういう時こそ大活躍してくれるはずのJEEPさんは、さすがカンボジアクオリティーというべきか、よくわからない故障で入院中(笑)


仕方がないからピルンの車を借りて行くことにしたんだけれど、オレが一つ完全な勘違いをしていたお陰でえらい目に合った。 というのは、てっきりピルンの車は見た目からして4輪駆動だと思ってだんだよね・・・ で、砂地の凸凹道に入っていったら案の定すぐにスタック。 よくよく聞いてみると前輪駆動車だった(笑) お陰で現地に着くまで何度も車をみんなで押したり引いたり、到着した頃にはヘトヘトになっていた。


ようやく到着した現場は見事なまでのジャングルの中。


ここからおよそ100haの土地の周囲を歩いて回りながらGPSで地点登録をしていくんだけど、オレはここで待機させていただくことにした。 念のため言っておくが、決してサボったわけではなく、万が一ピルンの車に何かあってはいけないのでその見張りをするためだ。 誰がなんと言おうとそうなのだ。。。


ってなわけで、ここからはフィフォンくんが頑張ってくれた。 こんな風に、まさに道なき道を歩きながら土地の境界にあたる目印を辿って行く。




年に一度野焼きをするらしく、一歩中に入っていくとこんな感じの焼け野原が広がっていた(フィフォン談)


これって多分100年前も、いや、もっとその前も変わらない風景なんじゃないだろうか。


こんな場所が本当に農地になるのかとお疑いのみなさま、次の写真を御覧ください。


こちらは今回のプロジェクトの真横に小じんまりと造られた畑ですが、綺麗に開拓すると全部こんな感じに仕上がります。 

そして、土の状態を調べるフィフォンさん。 かなり有機物が混じっていて良さそうだとおっしゃっていました。


途中の小屋で休憩。 そこらにある木の実をもぎ取っておやつにしてしまうのは、カンボジア人にとっては日常の風景だ。 オレにはどれが食えてどれが美味しいのかさっぱりわからないけれど、本当に彼らはよく知っている。 女の子も平気で高い木によじ登って木の実をもぎ取ってくるんだから、やっぱり彼らは自然と共生して生きているんだなと実感する。


本当は今日、合計で400ha分の土地を計測する予定だったんだけれど、想像していたよりも遥かに大変な作業だということが判ったとともに、1日では到底終わらないということも理解できた。 なので今日はこの一区画の計測のみで一旦シェムリアップに戻り、後日フィフォンとダラに泊りがけで来てもらうことにした。

ちなみにGPSで地点登録をしていった後は、機械をPCに接続するとこんな具合に表示される。


いやはや文明の時代だね〜。全てのポイントを結んでいくと自動的に面積を測定してくれるし、周囲の距離ももちろん測定してくれる。 

本日フィフォンが”道無き道”を歩いた距離、4.9キロ。 お疲れさまでした♪



 


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|2011.02.13 Sunday|22:08シェムリアップ・カンボジア|-|by KENGO(北浦健伍) HUGS代表

ランドラッシュ

今日のニューズウィーク日本版のコラムに池田信夫が『日本国債の格付けはなぜ引き下げられるのか』ってなテーマで寄稿していた。
http://www.newsweekjapan.jp/column/ikeda/2011/02/post-286.php

簡単に言うと、今の日本国債はヨーロッパの破綻懸念国家と変わらないレベルの格付けだと見られてる。 何故かっていうと、このまま時間が経てばいずれ日本国債を国内の銀行だけで買い支える訳にはいかなくなって、海外からの資金を頼りにする必要に迫られる。 そうなると金利が上昇、すなわち日本の銀行が保有している国債の価値が下がって、日本の銀行なんか簡単に吹っ飛んでしまうような損失が出る。 それを防ごうと日銀が国債を引き受けることになったが最後、日本円が市場に余り出してインフレが進んで、日本円の価値なんかどんどんと無くなっちゃうよっていうことだ。

ちなみに今の日本国債を買い支えている日本の銀行の資金の出元は、もちろん日本国民が汗水たらして働いて、贅沢をせずにいつか何かの時の為に後生大事に貯金しているお金だ。 

働いて稼いだお金から税金払って、年金や保険を払って、とまぁ、これはわかりやすく行政に使われているお金になっているわけだけれど、そこからさらに貯金しているお金も銀行を経由して国債を買うという形で政府に貸し出され、同じように行政に自由に使われている。

日頃散々政府のことをバカだのクズだのと言いまくって批判している人が多い割には、日本人は驚くほどの貯蓄率の高さを誇っている。 これってなんだかんだ言ってみても日本国民が政府を100%信用しているっていうことになるんだけれど、みんなの言ってることとやってることが矛盾しすぎてるような気がするのはオレだけなんだろうか?

例えばこのコラムにもあるように今後数年間で2倍のインフレになったとしよう。 ということは単純に考えて、みんなが今まで必死の思いで貯めてきたお金は、あっという間に2分の1の価値になってしまうってことだよね。 そうなる可能性とならない可能性ならば、明らかになる可能性の方が高いと言わざるを得ないだろう。  仮にそうなっても日本円が他国の通貨に対して今のレートのままならば、みんな大金持ちになれるけれど、残念ながらそう都合良くはいかないだろうな(笑)


さて、ちょっと話は変わるけれど、今日のツイッターに下記のような投稿があった。

21世紀の『ランドラッシュ (Land Rush)』とは、2007年以降の世界食料価格高騰が発端となり、欧州諸国、中国、韓国、インドなどが国を上げて、アフリカ、南米、旧ソ連圏、東欧、南アジアなどの耕作可能な土地を大掛かりに買収している現象。途上国などを舞台にした農地争奪戦が勃発中

ランドラッシュ(各国政府や穀物メジャーによる途上国の農地争奪戦)が起きる理由は、1)国連によれば2060年に人口は百億。食糧需要は増し生産量を2倍にする必要。2007年以降、米・小麦・大豆の価格は2倍以上に高騰しドル箱。2)石油なき後、バイオ燃料、バイオプラスチック時代になるかも


実際問題として食料の高騰は目に見えて分かる状況になっていて、オレ達が扱っている豚肉もたったこの1年でキロ当たり6000リエル(1.5ドル)だったものが、8000リエル(2ドル)に値上がりしている。 もちろんその背景には飼料になる穀物の価格や燃料代が高騰しているという事実があるわけだけれど。

これに付随して、日本でも食料自給率なんてことが急に問題視されたりしていたけれど、そもそも食料を生産するための機械を動かしたりする燃料のほとんどすべてを輸入に頼っている日本が、国家安全保障のために自国で食料を生産しなければ、万一の場合危険だと言っている意味が全く理解出来ない。 今の日本の地価や人件費から考えてみても、日本で生産する農作物が世界レベルでの競争力を発揮できるとはとても思えない。

さらには日本に住んでいるからと言って、世界で流通しているのとは全く別次元の価格が付いた農産物を買わなければいけない理由も無いだろう。 時代はいつも安価で高品質の商品を求めている。 日本製だから高くて当たり前、高品質だから高くて当然というのは、日本人のみが持っている幻想に過ぎない。

で、今日は何が言いたいかっていうと、今後インフレが進む可能性が高くて、もしかしたら持っているだけで価値がどんどん目減りしていくような日本円を、ずっと銀行に眠らせておくのではなくて、海外の農地や食物生産に投資することを考えたほうが、遥かに建設的なんじゃないかということだ。 

インフレが進めば必ず食物は同じように価格が上昇していく。 インフレが進めば進むほど損する現金から、インフレが進めば進むほど儲かる食物分野へ資産を振り分けておくには、もう決して早過ぎる段階ではないだろう。

今、オレがその回答の一つとして手がけているのが養豚や魚の養殖。 特に豚に関してはカンボジアはまだまだ国内消費を輸入に頼っているのが現状だ。 一説によれば国内消費を全て賄おうとすれば、今の倍の生産能力が必要だそうだ。 ということは、この分野だけでもまだまだ参入余地がタップリと残されているってことだ。 

ってなわけで、興味あるな〜って人はいつでもお気軽にご連絡くださいな☆



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|2011.02.11 Friday|00:29投資・ビジネス|-|by KENGO(北浦健伍) HUGS代表

ちょっとブツクサ言ってみる

去年の夏ころに日本のNGO団体の人から『シエムリアプに旅行する人に文房具を持たせて孤児院に寄付したいので、場所などを教えて欲しい』という要請があった。 このNGO団体は旅行者に文房具を託すことによって、送料を掛けずに現地まで届けるということを狙いに活動しているそうだ。

ただうちの孤児院の場合、おかげさまで文房具や洋服といったようなモノはあちこちから寄付を貰っていて、正直に言って余り気味なので他の孤児院かフリスクールを紹介しますと伝えさせてもらっていた。 結局その時はどうやらスケジュールが合わなかったようで、また次の機会にってなことになっていたんだけれど、この度またこちらに旅行者の方が来るということで連絡をもらった。

今回は国際協力学生団体がこちらに来るので、ぜひとも文房具を届けさせて欲しいということだ。

早速フィフォンやピルンを始めとした何人かのフリースクールを運営している連中に聞いてみたんだけれど、みんな文房具は充分に間に合っているってことだった。 どちらかというと過剰に支給されることがあって子供達が大切に使わないこともあるから、本当は自分たちで購入させたほうがいいってな意見もあった。


で、こんなやりとりをしていると、ここでふとした疑問が湧いてきた。 どうして文房具限定なんだろう?

例えば鉛筆を貰っても、腹が減っても食えないし、寒さを凌ぐことも出来ない。 さらには風邪をひいたって薬の代わりにもなりやしない。 鉛筆は鉛筆以上の働きをしてくれない。 ところがもし、この文房具を購入するのと同じだけの現金を渡されたとすれば、その時一番必要とされるもの(それは鉛筆かも知れないし、薬かも知れないし、米かも知れない)に自分たちの裁量で交換することができる。

この自分たちの裁量で最適なモノを購入するという選択権を、彼らに渡してやることは何か問題があるのだろうか?

それにこの文房具にしたって、日本で購入して旅行者が持ってくるのは確かに送料が掛からないという利点はあるけれど、それならいっそ現地で購入したほうが遥かに価格が安いからたくさんの量を買い揃えることも出来るし、現地で商売している人の懐も潤うことになる。 世界中どこの貧困国だって一番効果を発揮するのは『外貨を稼ぐこと』なんだから。

どうして日本で購入して現地に持ち込まなければならないのだろう?

せっかくの機会なのでこのNGO団体の担当の人にも率直なオレの疑問や意見として、上に書いたような内容を伝えさせてもらうと共に、今回の文房具の寄付の申し出は辞退させてもらうことにした。 少なくともうちよりも、もっと文房具を必要としているところに届けて欲しいと思うから。


さらに、このNGO団体とは関係ないことなんだけれど、最近旅行者などがちょっとした支援物資(お菓子とか服とか文房具とか)を孤児院などに持参して、それを手渡しているところを記念撮影。 更には子供達全員を集めて記念撮影を行い、その後Facebookや自分たちのウェブサイトに写真を貼り付けるという行為に対して、子供達のプライバシーや肖像権を完全に無視した行為をやめさせるべきだとの意見も言われ始めている。

まぁオレは別に写真を撮るなとは思わないけれど、100ドル程度の何かを購入して持ってきて、それを手渡しているところとかをバチバチと写真に撮るという行為と、動物園で餌を購入して餌付けしているところをバチバチと写真を撮る行為との境目がよくわからない。 どっちも根本的には同じだよね?(笑)

ってな訳で、子供達と一緒に写真を撮ろうって人(特に集合写真を撮りたいなんて人ね)は、『彼らがどんなに貧しい子供達であって、あなたがどんなに素晴らしい支援者であったとしても、彼らには日本やアメリカの子供達と同じように肖像権やプライバシーは存在する』って事だけは、ちょっと頭の片隅においておいてほしいなと思います。



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|2011.02.09 Wednesday|10:51つぶやき|-|by KENGO(北浦健伍) HUGS代表

本当は変わってほしくない?

さてと、昨日の続き。。。
(参照記事)
・明けましておめでとう(2回目)
http://ameblo.jp/kitaurakengo/entry-10789420251.html 

最初に断りを入れておくが、今回クレアの家族がまるで悪者のようになってしまっているけれど、実際のところ彼女たち一家は本当にいい人達ばかりだ。 たまたま今回はクレア一家と孤児院の問題がすごく分かりやすい例なので取り上げさせてもらったけれど・・・


ちなみにオレは英文を書くのが苦手だ、というか面倒くさいから嫌いだ(笑) なんでかって言うと、ものすごく英語のスペルを間違いまくるから。 最近のコンピューターは優しいから、スペルを間違えるとその単語の下に『間違えてますよ、お前』という印に線を引いてくれる。 オレの場合、書いた尻から軒並み単語の下が線だらけになるから、なんて言うか書いてる最中に自分が嫌になってくる(笑)

そんなオレに熱風邪で最高潮に体調が悪いときに英文メールを書かせたんだから、フィフォンのヤロー高くつくからな、とか思ったりしながら頑張って書いたメールは、上手く相手の心に通じてくれたようだった。 すぐさまクレアと親父さんと双方からオレに返信されたメールには、口々に勘違いの謝罪と支援の打ち切り等を考えたりしていないこと、そしてネーヤンをいち早く孤児院に戻してくれるようにとの内容が書かれていた。

最終的に理事長の判断で、クレアがいつも使っている運転手に対してネーヤンとの宿泊許可を発行してクレアの自宅に迎えに行かせ、病院で実際のところ心臓の具合がどうなのか再検査に行かせる。 その後も病院に通院しなければいけないようなら、通院するのに距離的に身体に負担が掛かる孤児院ではなくその運転手の家に泊まることも視野に入れる決定をくだした。 これでようやく『病気で未成年の孤児』が街中の親権者以外の家で一人暮らしをしている、というとっても変な状況を終了させることが出来た。


これにともなってスイスのサラとポールにも内容を説明するためにメールを送ったのだけれど、彼らもまた孤児院の運営者に対して色々な不満を持つ人々でもある。 昔はもっとみんなピュアだったのに今は理事長一家もあまり孤児院の運営に力を集中していないし、子供達のこともほったらかしだというのが彼らの意見だ。 そのことについて今晩Skypeで話をすることにしているが、その前にオレの思うところを書いておきたい。

彼らが初めて孤児院を訪れた3年前と今を比べるのがそもそもの間違いなんだけれど、どうしても彼らは『変わってもらいたいけれど、本当は変わってほしくない』という思いを、カンボジアに対していだいてしまっているみたいだ。 

で、まず第一に3年前と今と決定的に違うのは、ティーンエージャーが当時はいなかったって事だ。 カンボジアの田舎に住む、外国人とロクに触れ合ったりもしたことなかった子供達が、英語を学び年間1000人以上の外国人と接しながら、今や素朴なガキだった彼らも立派なティーンエージャーになってきた。  英語を教えにきてくれた外国人ボランティアの若者たちは、多感なティーンエージャーになろうとしている子供達にとって、あまりにも刺激的な新たなカルチャーを持ち込んできたのも事実だ。 

たった一人のティーンエージャーですらも手に負えなくなってしまう家庭が世の中にはゴマンとあるのに、ここには10人単位のティーンエージャーが一気に誕生している。 しかも文化、文明、語学の壁を一気に飛び越えた存在の超新人類だ。 

もちろん変わっていくのは子供達だけではない。 それを取り巻く大人たちも又、今まで見たことも無かった世界の話に接し、自分たちも夢を見たり背伸びしたりするようになるのは当然の成り行きだ。 ところがそうやって、彼らが変化を求めだすと欧米の支援者は意義を唱え出す。 

『以前の孤児院はもっとピュアだった』と・・・


その他にも孤児院を訪れるボランティアスタッフから出される不満も枚挙に暇がない。 孤児院の運営体制が整っていない、教育カリキュラムが整備されていない、資金使途が不透明だ、子供達にもっと気を配るべきだ、エトセトラetc...

っていうか教育カリキュラムを自分たちで作ってしっかりと運営していけるのなら、ボランティアなんかいらないじゃないのか? 孤児院の運営体制を彼らが主張するように整えようと思ったら、もっと専属スタッフの人数が必要になるけど、その費用はいったい誰が負担するの? 今ですら赤字運営なのに資金使途が不明も糞もあったもんじゃないよね、そもそも足りてないんだから(笑) ってな感じだ。

しかも欧米諸国はどうだか知らないが、カンボジアはまだまだお父さんお母さんが絶対権力者の国だ。 子供がどんなに理屈をこねようが、両親がダメって言ったらダメなんだ。 だから孤児院の絶対権力者は理事長で、オレたち外野がそこに逆らったり(しかも子供達の味方をしたりして)する度に、このカンボジアの不文律を犯してしまっていることに気がつかなければならない。

反対にオレたち外部の人間が、理事長を素晴らしいお父さんに仕立て上げることが出来れば、子供達はお父さんの言う事をよく聞くようになるだろうし、そうやって理事長をいつも立てていれば、こちらが間違いを指摘したときに理事長も素直に話を聞いてくれるってもんだろう。  

そういうのって欧米人上手そうなのになって思うんだけれど、やっぱそういう風にしないのは『我々が助けに来てやっている』という考え方が根底から抜けないからなんだろうなぁ・・・



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|2011.02.04 Friday|10:27つぶやき|-|by KENGO(北浦健伍) HUGS代表
 
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